「タキシード」上演台本/財団、江本純子vol.14

※ご希望の方には、江本純子の直筆サインをお入れします。
※台本の表紙は江本自身が題字を書いた江本商店オリジナルになります。
※画像は、公演時の写真です。
※ 台本は、受注生産になります。ご注文いただいてから、スタッフがひとつひとつ丁寧にホッチキスで冊子にいたします。少しのズレや、歪さは、ご了承くださいませ。


* 江本レコメンド *
ー 諦めて次行ってみる? ー

2017年から約1年、東京都心部をすこーし離れて千葉県松戸市で暮らしていました。最初は田舎っぽい素朴さに時めくこともあったのですが、次第に寂しくなってきて。ロマンティックを感じていた武蔵野線の高架を走る列車にも慣れて、レトロな喫茶店も貧乏くさく思えてきて、何もわくわくせずに淡々と暮らしていた頃、唯一の娯楽はホームセンターに行くことでした。ホームセンターに行くと、ちょっとだけわくわくするんですけど、あるとき138円のスポンジを買うか、98円のスポンジを買うかで1時間くらい悩んだまま店内でじっとしていたときに、わたしはこの町から引っ越さなくてはいけない、と決意しました。
その時の生活で感じたあれこれをベースに、この物語を作りはじめました。松戸もなかなか退屈でしたけど、東京は東京で、余計なことでくたびれるよなぁ・・といまだふらふらと都会と田舎を行ったり来たりしていますが。

〔ものがたり〕
人間は、丸裸でいたらきっと、嫌悪感、差別感情をむきだしにするだろう。
だからみな「タキシード」を着る。
「タキシード」を脱いだら、争いが起こる。
「タキシード」を無理やり着ていたら、こじれていく。
普通に「タキシード」を着ることができず、停滞していく。
無教養、下卑た自分、他者への嫌悪感を隠してくれる「タキシード」の着方を散々間違えてきて、現在人生にくすぶっている彼らたちの物語。

彼らたちは、「何かを作りに」ホームセンターにやってきたはずだが、何を作るかも忘れて、あるいはめんどうくさくなって、イートインでひと息ついたまま、もうずっとそこにいる。政治家の悪口、世の理不尽、こんなイートインで喋っていることなんて誰も聞いてないでしょ?と言いたい放題。
今停滞している状態を、どうやって好転するかと考えたまま、ここからは動けない。なぜ動けないのか。
今ある事態に声を上げても「時すでに遅し」かもしれない。
声をあげても、負け続けてきたから、もうくたびれている。
だから誰かが、好転のための「奇跡」を起こしてくれるのを待つしかない。
奇跡を待つ時間、問題はずっと揺さぶられたままだけど。



財団、江本純子vol.14「タキシード」
作・演出 江本純子
出演 金子清文 鈴木将一朗 遠藤留奈 美館智範 江本純子
日程  2019年 1月10日〜13日
場所  ギャラリールデコ3F      

¥ 1,000

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